完璧とはほど遠い赤い悪魔~ベルギー

世界トップレベルの選手がそろった「黄金世代」が主力を張るベルギー。世界ランクでは3位につけ、ワールドカップ(W杯)では優勝も狙える陣容だが、その潜在能力は眠ったままだ。

エジプト戦でゴールを決めるベルギーのR・ルカク(左)=AP

6日にブリュッセルで行われたエジプト戦。前線にはE・アザール、R・ルカク、メルテンスと破壊力抜群のアタッカーが並んだ。後方には、パスもドリブルも最高レベルのMFデブルイネ、最後尾には世界有数のGKと呼ばれるクルトワが控える豪華な布陣だ。

だが選手同士の連動性が乏しく、攻撃には躍動感が生まれず、守備ではボールの奪い所が定まらない。デブルイネは表情をこわばらせ、何度も味方に厳しく指示を飛ばした。R・ルカク、E・アザールらが個の力を発揮してゴールを決め、3―0の完勝を収めたが、マルティネス監督は「完璧とはほど遠い。多くの面で向上の余地がある」と語った。

昨秋、主力選手が「戦術がない」と不満を漏らすなど、チーム作りは順調とは言えない。2日のポルトガル戦では精神的支柱で守備の要のコンパニーが負傷し、ロシア行きは微妙になった。

4年前のW杯、2年前の欧州選手権はともに8強止まりで、指揮官は「我々は勝ち方を知る必要がある」と話す。国民からは、過去最高の4強を超える躍進が期待される「赤い悪魔」。黄金世代は今、個ではなく、集団での力を問われている。(ブリュッセル 星聡)

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