我慢の人~新世代を育成するロシア監督

[W杯の将]ロシア スタニスラフ・チェルチェソフ監督(54)

開催国代表の重圧とも闘うチェルチェソフ監督=AP

◆我慢の人 新世代育成

昨年10月に韓国を4―2で破ったのを最後に、強化試合で7試合、勝てずにいる。世界ランキングは出場32チームで下から2番目の66位。それでも開催国に危機感が募らないのは、指揮官が動じないからだろう。

2016年夏、欧州選手権後に再建を託されて就任。辛抱強く若手を試しながら、世代交代を進めた。新たに3バックにも挑戦。結果が出ない時も「正しい成長の道を歩んでいる」と、前向きな姿勢を貫いてきた。

現役時代はGK。旧ソ連、独立国家共同体(CIS)、ロシアと、形を変える母国代表のゴールを守り、1994年、2002年のワールドカップ(W杯)を経験した。体制崩壊の混乱が経済や庶民生活に広がり、スポーツ界にも暗い影を落とした時代を知っているから、忍耐も心得ている。

国内で「GK出身の名将はいない」とも、やゆされる。しかし、露政府系日刊紙の30代男性記者は「監督が若い世代を鍛えたことで、代表に食い込める人数が増えてきた」と手腕を評価する。グループリーグ突破に導けば、ロシアとしては初の快挙。我慢が実を結ぶか。(青柳庸介)

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