西野監督「危機感全くない」…最後の強化試合へ

 パラグアイ戦を前に、練習を見守る西野監督(10日)=三浦邦彦撮影
パラグアイ戦を前に、練習を見守る西野監督(10日)=三浦邦彦撮影

【インスブルック(オーストリア)=青柳庸介】サッカー日本代表(世界ランク61位)は12日午後3時5分(日本時間同10時5分)から、オーストリアのインスブルックでパラグアイ代表(同32位)と強化試合を行う。

0―2で完敗した8日のスイス戦にも、西野朗監督は「危機感は全く感じていない」と話す。ワールドカップ(W杯)ロシア大会が迫っても、方向性がまとまらず揺れる選手たちとの乖離(かいり)にも映るが、その真意は――。

西野監督体制になって3戦目。W杯に出場しないパラグアイを相手に、W杯に向けた最後のテスト戦になる。5月30日のガーナ戦、スイス戦は主力組を起用。だが、慣れた4バックに戻したスイス戦もプレスをかいくぐられ、決定機も作れなかった。

カバーの少なさ、DFの背後への動きの乏しさ、連係の拙さ、そして時間のなさ……。選手たちは口々に課題を挙げ、危機感を募らせる。ただし、描くイメージには、ばらつきも目立つ。

対照的に西野監督は悠然と構える。攻撃面の連係に課題を感じながらも、守備のベースや個々の動きには納得している様子。11日の公式記者会見では、パラグアイ戦で「起用の少なかった選手をテストしたい」と、控え組の積極起用を明言した。

方向性を強く示したハリルホジッチ前監督とは異なり、選手の主体性や創造力にかけるタイプ。「メンバーを固定する考えもあるが、私は固定せず、やっていない布陣や本大会で必要であろうことにトライすることを選んだ」という。W杯前の3試合は、連係を模索する「生みの苦しみ」ということか。停滞感をロシアで吹き飛ばすきっかけをじっと待っている、と信じたい。

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