メッシとロナルド、決着のとき

4年に1度のサッカーの祭典、ワールドカップ(W杯)が14日から、ロシアの11都市12会場で開催される。連覇を狙うドイツ、エースのネイマールを軸として攻守に充実する〈王国〉ブラジル、タレントがそろうフランスやスペインなどの強豪に加え、初出場のアイスランド、パナマなど多彩な顔ぶれがそろった大会。6大会連続6度目の出場となる日本は、未勝利に終わった前回大会の雪辱を期す。意地と誇りがぶつかり合う戦いを切り抜け、7月15日(日本時間16日)の決勝で頂点に立つのはどこか――。

W杯優勝へ「ラストチャンス」

33歳で臨むポルトガル代表のクリスティアノ・ロナルド、大会中に31歳となるアルゼンチン代表のリオネル・メッシ。サッカー史に名を刻んできた希代のストライカー2人が悲願のW杯初優勝を果たすには、ともに4度目の出場となるロシア大会がラストチャンスかもしれない。

4年後の2022年カタール大会では35歳以上となる2人にとっては、嫌なデータがある。国際サッカー連盟(FIFA)によると、前回まで20回の大会で、優勝を経験した選手は計422人。35歳を超えたのはうち7人しかおらず、GK以外の選手では前回覇者ドイツのミロスラフ・クローゼ(当時36歳)ら2人だけだ。

ドイツやブラジルが優勝候補に挙げられる今大会、ロナルド、メッシの母国はチームの総合力で見劣りするとの声はある。しかし2人は、独力で試合を変える力があることを欧州で10年以上、証明し続けてきたのも事実。マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)のモウリーニョ監督は言う。「ポルトガルは面白い。ロナルドがいなければ何もできないのに、加わると不可能がなくなる。アルゼンチンは、メッシがいるだけで優勝候補の一つだ」

絶好調の2人、準々決勝で対戦か

幸い、2人はともに今大会を絶好調で迎えようとしている。

ロナルドはレアル・マドリード(スペイン)で欧州チャンピオンズリーグ(CL)3連覇を果たし、6季連続7度目の大会得点王(15得点)を獲得。昨年にはメッシと並ぶ5度目の最優秀選手「バロンドール」に輝き、賞を決める専門誌フランス・フットボールで「私はサッカー史上、最高の選手だ」と言い放った。

メッシも今季、バルセロナでスペイン1部リーグ、国王杯の2冠を獲得。リーグ戦34得点で、2位(26得点)のロナルドを抑えて得点王となった。スペイン・サッカー連盟のインタビューに「サッカーへの情熱は日に日に強くなっている。もっと優勝し、もっと得点したい」と答えている。

W杯でのチーム成績は、前回準優勝したメッシが、06年大会4位のロナルドを上回る。ともに主将を務める今大会は、どんな結果が待ち受けるのか。ポルトガルがグループリーグB組、アルゼンチンがD組を1位で抜け、そのまま勝ち上がれば、両チームは7月7日(日本時間8日)、ソチでの準々決勝で顔を合わせる。

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