上向き西野ジャパン、総仕上げ

W杯ロシア大会に臨む日本代表は13日、ロシアで拠点とするカザンに到着した。西野朗監督が4月に就任し、練習期間は1か月に満たない<突貫工事>のチーム作りながら、3度の強化試合で上向く兆しは見えてきた。19日のコロンビア戦に照準を合わせ、総仕上げに入る。

キャンプ地のカザンで初練習する大迫(中央)、吉田(右端)ら=稲垣政則撮影

メンバー選考の段階から困難や誤算が続いた。西野監督が構想に入れていたMF今野(G大阪)らをけがで招集できず、5月下旬の国内合宿に呼んだMF青山(広島)も早々と離脱。故障を抱えたMF乾(ベティス)やFW岡崎(レスター)も別メニュー調整を強いられた。クラブで出場機会を失い、「(実戦感覚の回復に)確証が持てなかった」(西野監督)というMF井手口(クルトゥラル・レオネサ)やFW浅野(ハノーバー)は、W杯最終23人から外さざるを得なかった。

コンディションへの慎重な配慮は、オーストリア合宿でも続いた。負荷をかけ過ぎないよう、午前と午後の2部練習を組んだのは1日だけ。1時間ほどで切り上げるなど軽い調整も目立った。

不安要素が多い中でも、選手同士の意見交換は活発で、特に守備面について宿舎内でも議論を重ねたという。12日のパラグアイ戦は、前線からのプレスと、自陣に引いてのブロックを使い分けるバランスが良く、FW武藤(マインツ)は「(動きが)理にかなっているし、全員がしっかり戦えた」と振り返った。

選手の考えを尊重してきた西野監督も、パラグアイ戦前から、選手の意見がまとまらない場面は、方針を示すようになったという。

MFロドリゲスら世界屈指の攻撃陣を擁するコロンビアをどう封じ、ゴールを奪うか。情報戦でもあり、西野監督が「隠しているものも当然ある」と言えば、DF槙野(浦和)は「FKなどの攻撃パターンは、まだ(試合で)やっていない。秘策になる」。日本不利の下馬評を覆そうと、チームの士気は高い。

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