競り合いに負けなかった大迫、攻守で獅子奮迅

 73分、大迫(中央)がヘディングシュートを決める=宇那木健一撮影
73分、大迫(中央)がヘディングシュートを決める=宇那木健一撮影

前回大会からの4年の間に培ってきた経験や、募る思い。大迫がそれら全てをロシアのピッチの上で爆発させ、鮮やかな決勝点を挙げた。73分、本田の左CKを複数のDFに囲まれながら、懸命に頭で合わせた。ボールはポストをたたき、ゴールの中へ。チームを勝利に導く勝ち越し点に、雄たけびを上げながら駆けだした。

試合開始早々、相手DFとの競り合いに負けず、ボールを足元に収めてGKとの1対1でシュート。セーブされたこぼれ球に詰めた香川のシュートがハンドを誘い、先制点につながった。相手の中途半端なパスを追いかけてボールを奪ったり、ロドリゲスのシュートを体を投げ出してブロックしたりと、攻守で獅子奮迅の働き。85分に交代するまで、勝利への執念が全身からあふれ出ていた。

前回大会では、2試合に先発出場し、いずれも無得点で途中交代。「何もできなかった」と、力不足を痛感させられた。ロシア大会でその借りを返そうと、ドイツでこの4年、屈強なDFの当たりに耐え、体幹の強化など地道な練習にも寸暇を惜しんで取り組んできた。身体能力が高いコロンビアにも負けなかった力強さは、努力が正しかったことの何よりの証明だろう。

「セットプレーはたくさん練習してきた。練習通りの形が出せたので、みんなの力」と感謝した28歳は、この試合の「マン・オブ・ザ・マッチ(最優秀選手)」にも選ばれた。子どものころ、「こういう舞台で点を取りたいと夢を持った」という憧れのW杯。「本当に夢だったので、最高」と歓喜の瞬間をかみしめた。(崎田良介)

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