後半前に西野監督が諭す…単調なチーム立ち直る


ゴールを決めた大迫〈15〉は、長友〈5〉、長谷部〈17〉らと喜ぶ=AP

ゴールを決めた大迫〈15〉は、長友〈5〉、長谷部〈17〉らと喜ぶ=AP

試合終了の笛が響くと、日本の選手たちはピッチ上で抱き合った。2014年ブラジル大会で大敗した強豪コロンビアを振りきって雪辱を果たし、感極まった。

開始3分、香川のクリアから始まった速攻で、香川がこぼれ球を打ったシュートが相手選手のハンド(一発退場処分に)を誘い、PKで先制。しかしその後は、10人になった相手に押され、FKを決められ同点に。嫌なムードで迎えたハーフタイム、西野監督が諭した。

「数的優位というだけではなく、ポジション取りで優位にならないといけない」。1人多い状況に慢心するのでなく、自発的、積極的にプレーして流れをつかみきろうという指示。単調さが目立った選手たちは後半、目を覚ました。

生かされたのは過去の教訓だ。4年前、ブラジル大会の初戦は、コートジボワールから先制点を挙げながら、後半に浮足立ってしまい、2失点で逆転負け。続くギリシャ戦は前半に相手が退場者を出す有利な展開としながら、最後まで崩せずに0―0で引き分けた。

この日は「1―1のままでもいいと割り切った」(長谷部)という。前がかりにならず、DFラインや中盤で人数をかけてボールを動かし、相手の出足が鈍れば、サイドの酒井宏らが縦を突いた。前回大会で、地鳴りのような歓声に前線への守備の指示がかき消された経験のある吉田は「〈各駅停車〉で、近い選手から順々に(指示を)伝えていった」。11人が遂行すべき戦術を共有し、73分、本田の左CKを大迫が頭で合わせて勝ち越し、きっちり逃げ切ってみせた。

「前回大会は受け身になってしまった。みんなで強気にいこうと話した」と吉田。主導権を握って挙げた前回大会8強相手の<大金星>で、1勝もできなかった4年前の苦い記憶を
払拭(ふっしょく)
した。(岡田浩幸)

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