「落ち込みやすい」香川、重圧耐えW杯初ゴール


6分、先制のPKを決め喜ぶ香川(右)と、駆け寄る(左から)大迫、原口=稲垣政則撮影

6分、先制のPKを決め喜ぶ香川(右)と、駆け寄る(左から)大迫、原口=稲垣政則撮影

高ぶる気持ちを抑えるように、香川はふっと息を吐いた。6分のPK。「(GKの)タイミングを外すことを考えた」。ほぼ正面に蹴り込み、自身W杯初ゴールを挙げ、胸をたたきながら雄たけびをあげた。

ドイツで活躍する一方で、代表では力を存分に発揮してきたとは言い難い。前回ブラジル大会は無得点。8強に終わった2015年アジア杯では、アラブ首長国連邦(UAE)とのPK戦で失敗し、敗戦の責任を背負い込んだ。落ち込みやすい性格で、「代表を引っ張らないといけない立場なので」と険しい顔で繰り返す姿は、重圧に耐えているようでもあった。

昨年11月に欧州遠征のメンバーから外れ、今年2月には左足首を負傷。W杯出場も危ぶまれたが、「客観的に代表を見て、自分に何ができるのかを考えた。しっかり準備をし、あとはどんな状況でも受け入れるしかない」と足元を見つめてきた。

背番号「10」の責任を果たした先制点の感想を問われ、「喜びの感情が出すぎた。もうちょっと落ち着いた方がよかった」。解き放たれたようなさわやかな照れ笑いを浮かべた。(藤基泰寛)

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