セネガル戦を分析~柴崎、攻めを彩るロングパス

日本の中盤で攻撃のタクトを振る柴崎(ヘタフェ)が、急速に存在感を高めている。24日の第2戦、セネガル戦では34分に大胆なロングパスを左サイドバックの長友(ガラタサライ)へ送って1点目の同点ゴールを演出。射程の長いパスで日本の攻めに新たな彩りを加えているのが、データスタジアム社の集計からも明確に分かる。

※集計はデータスタジアム社独自のため、試合の公式記録と違う場合もあります

フル出場してパス44本を記録した。開始早々から退場で相手が1人少なくなった初戦のコロンビア戦と比べると23本も減ったが、距離が30メートル以上のロングパスは、5本から9本に増えた。一方、15メートル未満のショートパスは38本から18本、その中間のミドルパスは24本から17本と、それぞれ減った。

 

パスを送った先の地点をみると、ピッチを3分割して最も相手ゴール側の「アタッキングサード」へは、コロンビア戦での全体の28・4%から36・4%に増加。セネガルDF陣の背後や両サイドのスペースに向けて長距離パスを蹴り込み、大きな展開でチャンスメイクをしていたことがデータ上で裏付けられる。

パス以外のデータでも柴崎の貢献は浮かび上がる。タックルは3度仕掛けて、いずれも成功。国際サッカー連盟(FIFA)の集計では長友に続き、両チーム通じて2位の走行距離約10・7キロを記録し、そのうち日本がボールを持っている時間帯では両チームトップの約4・7キロと、攻撃時に積極的に動き回っていたことが分かる。

ポーランドは、2試合で計5失点と守備に難がある。欧州勢らしく、0―3で敗れた24日のコロンビア戦で自ゴールから見た平均タックル位置はハーフラインに近い52・1メートルで、中盤の高い位置で相手ボールを激しく奪いにくる傾向がうかがえる。その地域を回避して相手DFラインの背後を狙うことのできる柴崎のロングパスは、有効な武器になりそうだ。(平地一紀)

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