ベルギーも「主力温存」、先発を9人入れ替え


51分、決勝点を挙げたヤヌザイ=AP

51分、決勝点を挙げたヤヌザイ=AP

ゴール右でボールを受け、向かい合うDFをフェイントで右へ振る。鋭く切り返し、得意の左足から放たれたシュートが緩やかな弧を描き、GKの手をかすめてネットを揺すぶった。51分に均衡を破り、ベルギーを勝利に導いたヤヌザイは「得点をW杯で強豪から奪えた。いいゴールだった」と喜びに浸った。

16強入りを決めていた両チームは主力を休ませ、前の試合からベルギーは9人、イングランドは8人も先発を入れ替えた。そのためか攻めの姿勢に乏しく、何度もブーイングが起きる。そんな中、ヤヌザイが目をぎらつかせていたのは訳がある。

柔らかいボールタッチと精度の高いキックは天性のもの。マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)で天才ともてはやされ、2012~14年に所属した香川真司の好敵手と注目された時もある。

だが、期待と裏腹に成績は伴わず、欧州のクラブを転々。23歳で臨んだW杯で因縁の相手から得点を挙げ、「イングランドでは多くの批判を浴びた。自分の力を見せられ、うれしい」と言った。

控え選手が躍動しての3連勝にマルティネス監督は「この結果を歓迎する。より強いチームになれたのは確かだ」。決勝トーナメントを勝ち抜く手応えを感じ取っていた。

(風間徹也)

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