目が離せない一発勝負~決勝トーナメント展望

決勝トーナメントが始まる。負けたら終わりの一発勝負で、各チームは持てる力の全てを懸けて戦いに臨む。(ライター・石川聡)

フランス対アルゼンチン(日本時間30日午後11時)

ともに優勝歴のある国の対決。1998年大会優勝のフランスは、グループリーグC組で2勝1分けと手堅く首位を確保した。193センチの長身FWジルーが前線で体を張り、機動力のあるグリーズマン、エムバペのFW陣が、3試合で失点5とやや動きの遅いアルゼンチン守備を混乱させたい。デシャン監督は前日記者会見で「(アルゼンチンのFW)メッシをマークして影響力を減じたい」とエース封じを示唆した。

78、86年大会で世界王座に就いたアルゼンチンは、1勝1分け1敗でD組を辛くも2位通過。ナイジェリアとの第3戦でメッシが得点したのは明るい材料だが、中盤を支配されてエースが孤立すると苦しい。俊敏な動きでチャンスをつくっているMFパボンが切り札となるか。サンパオリ監督は「フランスは球を奪ってからの攻撃が速い」と、相手のカウンターアタックを警戒した。

W杯では過去2度の対戦があり、30年の第1回大会で1-0、78年に2-1といずれもアルゼンチンが勝っている。後者の対戦はアルゼンチンに大会得点王となるケンペス、Jリーグの清水などで監督を務めたアルディレスがいて、フランスの得点を決めたのはW杯デビューのプラティニだった。

ウルグアイ対ポルトガル(7月1日午前3時)

国際サッカー連盟(FIFA)によれば、ウルグアイとポルトガルの対戦は過去に2度しかなく、最後は46年前までさかのぼる。しかし、ウルグアイもほとんどの選手が欧州のクラブに所属しており、お互いの特徴などは把握しているだろう。

ウルグアイは地元ロシアに3-0で快勝するなど、3戦全勝でA組1位となった。FWのスアレス、カバニという自慢の2トップも得点をマークし、DFゴディンを中心とする守備も3試合で無失点と安定している。スアレスは前日記者会見で「相手は欧州王者。勝利への士気は高い」と意欲を示した。ポルトガルのエースFWロナルド対策が必要なのは言うまでもないが、逆サイドで起用が予想されるMFベルナルド、FWクアレスマのドリブル突破も油断できない。

現欧州王者のポルトガルはB組を1勝2分けの2位で勝ち抜いた。ロナルドがチーム5得点のうちの4点を挙げて攻撃をリードしているが、サントス監督は「ロナルド1人では勝てない。チームとしてプレーしなければ」と、エース依存に警鐘を鳴らした。

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