目が離せない一発勝負~決勝トーナメント展望

決勝トーナメントが始まった。負けたら終わりの一発勝負で、各チームは持てる力の全てを懸けて戦いに臨む。(ライター・石川聡)

スペイン対ロシア 日本時間7月1日午後11時

ロシアはグループリーグA組で2勝1敗の2位通過。だが、第3戦のウルグアイ戦では退場者1人を出したこともあり、0-3の完敗で厳しい現実を突きつけられた。そのウルグアイ戦の3失点はFK、CKのセットプレーから喫した。今一度、選手間で意識を共有する必要があるだろう。3-1で勝った第2戦のエジプト戦の失点はPKからであり、不用意なファウルは禁物だ。攻撃ではMFゴロビンの正確なクロスに得点の期待が懸かる。

王座奪還を狙う2010年大会王者のスペインは、グループリーグB組で1勝2分けの首位で勝ち抜いたものの、国内では戦いぶりに批判が高まっているという。イエロ監督も第3戦でモロッコと2-2で引き分けた後、「3試合で失点5は前向きに捉えることができない」と危機感をあらわにしていた。スペインらしいパスワークで試合を支配し、内容と結果を手にすることができれば弾みがつくだろう。

両チームは過去にワールドカップ(W杯)で対戦したことがないが、昨年11月にサンクトペテルブルグで行われた国際親善試合で3-3の引き分け。ロシアが健闘した一戦だが、チェルチェソフ監督は前日の記者会見で「あれはチェスのゲーム(遊び)のようなもの。公式試合となる明日の試合は違う」と気を引き締めた。

スペインから国王フェリペ6世がモスクワ入りし、ロシアのプーチン大統領と共に観戦予定という。両国ともまさに国を挙げての一戦となる。

クロアチア対デンマーク 日本時間7月2日午前3時

国際サッカー連盟(FIFA)の資料によれば、両国は過去に5戦して2勝1分け2敗と互角だが、W杯での顔合わせは今回が初めて。ともに1998年大会以来の8強入りを目指す。

クロアチアのMFモドリッチ、デンマークのMFエリクセンという双方の背番号10が注目される一戦だ。グループリーグD組を3戦全勝で1位突破のクロアチアは、モドリッチの活躍に負うところが大きい。第2戦のアルゼンチン戦では鮮やかなミドルシュートを決めて3-0の快勝に貢献し、守備でも労を惜しまず攻守両面でチームを引っ張る。エリクセンとの比較についても「試合の結果を決めるのはチームがどう戦うか」とかわす。予想される厳しい戦いに、ダリッチ監督は「我慢強く戦いチャンスを待つ」と、地に足をつけて戦う構えだ。

デンマークはグループリーグC組を1勝2分けで、フランスに次ぐ2位で突破した。エリクセンは1-1で引き分けたオーストラリアとの第2戦で得点し、ペルーを1-0で破った初戦ではアシストを記録している。チームの全得点に絡んだエースに、ハレイデ監督も「彼はもっとできる」と期待を寄せる。

クロアチアは2列目からゴール前に現れるエリクセンだけでなく、彼のためにスペースをつくるFWコーネリウスらの動きにも注意を払いたい。デンマークも同様に、クロアチアのFWペリシッチ、MFラキティッチなどから目が離せない。

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