「球を保持」分析された戦術、スペイン苦境に


前半、同点のPKを決めて喜ぶロシアのジュバ=AP

前半、同点のPKを決めて喜ぶロシアのジュバ=AP

「対戦相手は我々のスタイルを知り尽くしている。難しい大会になる」――。開幕直前まで指揮したロペテギ前監督の言葉通り、球を保持して戦うスタイルを貫くスペインは苦しい時期を迎えている。

体勢を崩しながらもボールを足元にピタリと止めるなど個々の高い技術は秀逸で、優位に試合を進めた。開始早々には、右FKがゴール前でセルヒオラモスともつれ合って倒れた相手DFに当たるオウンゴールで先制。しかし、その後は相手を崩し切れない。前半終了間際には、相手CKからのボールがピケの手に当たってハンドを取られ、PKで追いつかれた。

2010年南アフリカ大会を流麗なパス回しで制したスペインだが、その後はロシアのように中央の守備ブロックを固め、高い位置から激しく当たって速攻に転じるなど各国が対策を講じた。分析され尽くした戦術で、どこまで戦えるかが今大会の焦点だった。

試合前の記者会見で「ボール保持はどれほど重要か」と聞かれたシルバは、「試合には多くの要素があり、対応が必要」と語った。ロングキックで一気にサイドを変え、速攻を仕掛け、細かなパスワーク一辺倒ではない姿もみせた。(岡田浩幸)

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