豪快なゴール決めた乾「勝たないと意味がない」

試合終了を告げる笛を聞くと、乾はピッチに座り込み、泣きじゃくった。強豪相手に豪快なゴールを挙げたが、「自分たちの思惑通りの試合ができたけど、勝たないと意味がない」と悔しがった。

1点リードの52分、ゴール正面でボールを受けると、迷わず右足を振り抜いた。「打った瞬間、いい感じという感触があった」。ベルギーの名手クルトワが触ることすらできない、強烈な無回転のミドルシュートを突き刺した。

試合後、W杯直前に、当時所属していたスペイン1部リーグのエイバルで右太ももを痛めたことを振り返り、「いきなり手術と言われ、その時点でW杯は一度諦めた」と明かした。膝も曲がらなかったが、代表のスタッフらと相談し、手術せずに回復を待つことを決断。メンバー発表直前のガーナ戦には出場できなかったが、「そんな状態でも23人に選んでもらい、感謝の気持ちをぶつけたかった」。

その言葉通り、2戦目のセネガル戦で1得点1アシストを決めるなど、初の大舞台で輝いた30歳。「チームとして良いサッカーができた。世界と戦えるところは見せられた」と必死に前を向いた。(藤基泰寛)

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