劇的な一戦、現地で観戦したサポーターは喝采


惜しい敗戦に悲しむスタンドの日本サポーター(2日、ロシア・ロストフナドヌーで)=宇那木健一撮影

惜しい敗戦に悲しむスタンドの日本サポーター(2日、ロシア・ロストフナドヌーで)=宇那木健一撮影

【ロストフナドヌー(ロシア)=内本和希、波多江一郎】世界ランク3位を追いつめ、焦らせ、本気にさせた。サッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会で3日(日本時間)、日本はベルギーに2―3で逆転負けを喫し、初の8強進出を逃した。劇的な一戦に、現地で観戦した日本人サポーターは喝采を送った。

後半のロスタイム。ベルギーのカウンター攻撃で3点目を奪われると、日本の選手たちは膝からピッチに崩れ落ち、日本人サポーターは頭を抱え込んだ。その直後、試合終了を告げるホイッスルが鳴った。

ピッチ上では2点目を決めたMF乾貴士選手(30)が号泣。MF香川真司選手(29)も力なくピッチに座り込んだ。逆転ゴールを決めたベルギー選手に追いすがり、足を伸ばしたが、一歩届かなかったDF昌子源選手(25)は、拳で何度もグラウンドをたたいた。

試合直後、突然の監督交代でサムライブルーを率いることになった西野朗監督(63)は、「本気のベルギーがそこにいた。やはりこの壁は厚いのかもしれない」とぼうぜんとした様子。MF長谷部誠主将(34)も、「ちょっと整理のつく時間が必要。少し言葉を選ぶのが難しい」とショックを隠しきれなかった。

控えに回ったFW岡崎慎司選手(32)が乾選手の肩を抱き、選手たちがスタンドに向かってあいさつすると、サポーターからは惜しみない拍手と「ニッポン、ニッポン」との声援がわき起こった。

「いいものを見せてもらって感動した」。神奈川県大磯町の会社員(57)はそう話し、「日本が強豪にも通用するんだと世界に見せつけてくれた」と真っ赤な目で笑顔を見せた。

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