メンバー外れ「俺の方がうまい」と涙流した原口


48分、先制ゴールを決め、ベンチの選手らと喜ぶ原口元気選手=稲垣政則撮影(2日、ロシア・ロストフナドヌーで

48分、先制ゴールを決め、ベンチの選手らと喜ぶ原口元気選手=稲垣政則撮影(2日、ロシア・ロストフナドヌーで

【ロストフナドヌー(ロシア)=内本和希、波多江一郎】試合を重ねるごとに日本中の期待が高まったサッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会。逆転負けを喫したベルギー戦では、W杯初出場の両サイドハーフの2人がゴールネットを揺らした。8強進出というサムライブルーの悲願は、4年後に持ち越される。

「チャンスがなくても走ろうと決めていた」。乾選手のゴールの4分前、先制点を挙げたMF原口元気選手(27)は後半開始早々、右サイドを駆け上がった。そこにMF柴崎岳選手(26)の絶妙なスルーパス。迷わず右足を振り抜いた。

「名前の通り活発で、自己主張の強い子供だった」と話す父・一さん(57)。埼玉県熊谷市出身で、保育園でボールが度々園庭の外に飛び出してサッカーが禁止になると「ここは嫌」と広い園庭のある幼稚園に転園した。小学3年の時は所属チームの全国大会出場メンバーから外れると「俺の方がうまい」と涙を流した。

小学6年の時、日本サッカー協会の選抜チームに選ばれてフランスに遠征。その時から世界を意識していたという。中学から浦和レッズの下部組織に入り、プロの道へ進むと、14年にはドイツに活躍の場を移した。

12年ロンドン五輪や14年ブラジルW杯では代表入りできずに挫折を味わったが、今回、初の大舞台で格上相手から1点をもぎ取った。

原口選手の視線はすでに4年後を向いている。「チームとしても個人としても一歩足りなかった。もう一回、壁を越えていけるように頑張る」

W杯で大きく羽ばたいた日本の両翼の活躍は、22年につながっている。

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