【リポート】目が離せない熱戦~準々決勝展望

日本時間6日深夜から準々決勝が始まる、決勝への道のりの胸突き八丁に差し掛かった各チームは国の威信をかけ、持てる力の全てをかけて戦いに臨む。(ライター・石川聡)

ウルグアイ対フランス 日本時間6日午後11時

1930年に第1回ワールドカップ(W杯)を開催したウルグアイと、そのW杯創設に尽力した当時のジュール・リメ国際サッカー連盟(FIFA)会長の母国であるフランス。W杯の歴史を語る上で欠かせない両国が、4強入りをかけて対決する。W杯では3度の対戦があり、ウルグアイが1勝2分けだが、2002、06年はいずれも0-0の引き分けに終わっている。

ウルグアイはグループリーグ初戦から決勝トーナメント1回戦まで4連勝。ゴディン、ヒメネスのセンターバックコンビを軸に、わずか1失点と堅守が光る。不安は同1回戦のポルトガル戦で2得点したFWカバニが左足を負傷していることだ。回復が間に合うか。タバレス監督は試合前日の記者会見で「ピッチ(に立っている)かベンチか、24時間たてば分かる」と明言を避けた。

フランスは、今大会で脚光を浴びるFWエムバペのスピードを生かし、ウルグアイのタフな守備をいかに攻略するか。FWグリーズマンは所属のアトレチコ・マドリード(スペイン)で仲の良いゴディンとのマッチアップが興味深い。デシャン監督は「守備が組織的で、攻守の切り替えも速い」とウルグアイを警戒した。

主審を務めるのはアルゼンチン人のピタナ氏。ウルグアイの国内メディアは、同氏が主審の試合で3分け1敗という相性の悪さを指摘しているが、前回ブラジル大会でドイツがフランスを1-0と破った準々決勝の主審もまた、彼である。

ブラジル対ベルギー 日本時間7日午前3時

調子を上げているブラジルに、決勝トーナメント1回戦で日本に辛くも逆転勝ちしたベルギーが挑む。ブラジルにとって、攻めに出てくるベルギーはくみしやすい相手だろう。特にネイマール、ガブリエルジェズスのFW陣、コウチーニョ、ビリアンのMF陣によるテクニカルな攻撃は、動きに緩慢さが見えるベルギー守備陣を押し込めるはずだ。

中盤で攻守の要となるMFカゼミロが出場停止だが、守備力に定評のあるMFフェルナンジーニョが代役となる。背中を痛めたDFマルセロも復帰する。DFミランダは、ベルギーについて「一気に攻めてくるスタイル。その威力を削ぐために準備する」と話しており、相手の速い攻撃を封じるつもりだ。

ベルギーは押され気味の展開でも、得意のカウンターアタックを仕掛けられるか。組織力もあるブラジル守備陣は危険を察知する能力も高く、攻略にはかなりのスピードと精度が求められる。試合の流れが悪い時は我慢強く守り、好機を待ちたい。日本戦で無得点に終わったエースストライカーのFWルカクは、「プレッシャーは常にある。明日(のブラジル戦)は試合を楽しみたい」とリラックスして臨む姿勢を示した。

W杯で両国は、2002年日韓大会の決勝トーナメント1回戦(神戸)で対戦。ブラジルがリバウドとロナウドの得点で2-0の勝利を収め、5度目の優勝に前進した。

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