【リポート】目が離せない熱戦~準々決勝展望

準々決勝が始まった。決勝への道のりの胸突き八丁に差し掛かった各チームは国の威信をかけ、持てる力の全てをかけて戦いに臨む。(ライター・石川聡)

57分、今大会6得点目となる先制のPKを決め、喜ぶイングランドのケーン(中央)=三浦邦彦撮影

 

◆スウェーデン対イングランド 日本時間7日午後11時

3位の好成績を収めた1994年アメリカ大会以来の4強入りを目指すスウェーデンは、堅守のチームだ。今大会の4試合で記録した得点は、イングランドのFWケーンが1人で決めたゴールと同じ6点。グループリーグF組でドイツに逆転で1-2と敗れたものの、他の3試合は無失点で勝っている。DFグランクビストを中心に長身選手たちがゴール前を分厚く固め、鋭いカウンターアタックを繰り出す。アンデション監督は試合前日の記者会見で「われわれを分析するのはそんなに難しくない。大きなサプライズはない」と、これまで通りの戦いを貫く構えだ。

イングランドは勝てば90年イタリア大会以来の準決勝進出となる。決勝トーナメント1回戦では苦手のPK戦を制して勝ち上がったこともあり、チームの士気は高い。得点王争いでも首位に立つケーンへの期待は大きいが、FWスターリングの両サイドへの走り込みなどで、スウェーデン守備陣を揺さぶることも必要だろう。その守備についてサウスゲート監督は「とても良く組織されている」と評し、マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)でプレーするDFリンデロフの名を挙げて「素晴らしい選手だ」とたたえた。

これまで両者がワールドカップ(W杯)で対戦したのは2回。ともにグループリーグで2002年日韓大会では1-1、06年ドイツ大会では2-2で、2試合ともイングランドが先行しながら、スウェーデンに追いつかれた。

◆ロシア対クロアチア 日本時間8日午前3時

地元ロシアが、旧ソ連時代を含めると4位に食い込んだ1966年イングランド大会以来の4強入りに挑む。決勝トーナメント1回戦では守りを固めてスペインの攻撃をはね返したが、MFゴロビンは「クロアチアとスペインのスタイルは違うので、今度はこちらから仕掛ける」と強気な姿勢を示している。今大会中に定位置を奪取した1メートル96のFWジュバのポストプレーも攻撃の鍵を握りそうだ。

クロアチアは初出場でいきなり3位に躍進した98年フランス大会以来の準決勝進出を狙う。FWのマンジュキッチ、ペリシッチにMFのモドリッチ、ラキティッチらが絡む多彩な攻めで、ロシアの堅守を崩すことができるか。開催国との対戦では、98年のフランス、2014年のブラジルといずれも敗れている。今回もロシアへの圧倒的な声援の中で戦うことが予想されるが、ダリッチ監督は「簡単なことではないが、選手たちは毎週のように(観客の多い)世界のベストリーグでやっている(から問題ない)」と自信を示した。

W杯での対戦は今回が初めて。その他の試合では3戦してクロアチアが1勝2分けと負けていない。

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