ロシアW杯へ高まるムード~200日切り準備着々

サッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会の開幕まで、200日を切った。モスクワでは28日、大会公式ポスターがお披露目され、ムードが高まっている。12月1日にはグループリーグの組み合わせ抽選会が開かれ、スタジアム整備なども各地で進む。

「前回のブラジルに比べて、ロシアは、はるかに運営能力が高い。(6~7月の)コンフェデレーションズ杯も素晴らしい運営だった。組織的に、計画をきっちりと遂行していく点は、日本の働き方にとてもよく似ている」

そう評価するのは、国際サッカー連盟(FIFA)元職員のダニエル・ルプフ氏(50)だ。スイスの元プロ選手で、2002年W杯日韓大会当時はFIFAの運営責任者。利害がぶつかりやすい日韓の折衝を仲介した。日本の交渉メンバーだった浜口博行・広島経済大教授は「FIFAの方針を押しつけず、両国の考えを尊重しながら運営をまとめてくれた」と語る。

ルプフ氏は現在は独立し、ロシア大会を招致段階から下支えしているという。浜口氏との絆から、10月、広島経済大に招かれて広島市内で講演。肥大化するW杯や五輪の開催に意欲を持つ国や都市が減っている課題を分析した。「解決策は招致ルールを柔軟にし、選考基準を透明化すること。共催の可能性を探ることは将来につながる」と提言した。

過渡期にあるW杯は22年、カタールで酷暑を避けて11~12月、変則的に開催される。出場チームが48に増える26年大会には、米国とカナダ、メキシコが共催を目指す。ロシア大会は「6~7月に1協会で開催」というオーソドックスな形での最後の大会になるかもしれない。12月1日の抽選会後、出場32チームは対戦相手の分析や相手を見据えた強化に乗り出し、分岐点となりうるW杯が大きく近づく。(モスクワ 青柳庸介)

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