【準決勝プレビュー】お互いを知り尽くした隣国決戦

準決勝が始まる。決勝への道のりの胸突き八丁に差し掛かった4チームは国の威信をかけ、持てる力の全てをかけて戦いに臨む。(ライター・石川聡)

フランス対ベルギー 日本時間11日午前3時

優勝した1998年、準優勝の2006年に続く3度目の決勝進出を狙うフランスと、初の進出を目指すベルギーが対戦する。国境を接する両国は、国際サッカー連盟(FIFA)によれば、これまで73回もの対戦があり、ベルギーが30勝24敗19分けでリード。だが、ワールドカップでは1938年大会1回戦で3-1、1986年大会で4-2(延長)と、いずれもフランスが勝っている。両チームともイングランド・プレミアリーグでプレーする選手が多く(特にベルギー)、お互いを知る選手たちが攻防を繰り広げることになる。

フランスはMFマチュイディの出場停止が明け、ベストメンバーが組めそうだ。準々決勝のウルグアイ戦で目立った活躍ができなかったFWエムバペはスピードにものを言わせ、ベルギーの3バック横のスペースを突けるか。試合前日の記者会見でGKロリスは、ベルギーについて、「日本戦の信じられないような勝利とブラジルを破ったことで自信を持っているはず」と話し、上り調子の相手を警戒した。

驚異的なスピードでドリブル突破するフランスのエムバペ=三浦邦彦撮影

ベルギーは警告累積でDFムニエが出場停止となる。左サイドにはMFカラスコが復帰し、準々決勝で同サイドを務めたMFシャドリをムニエに代わって右に配する布陣が予想される。MFデブルイネは準々決勝のブラジル戦に続き、前方のポジションで得点に絡む活躍が期待される。マルティネス監督は「フランスのようなチームと対戦するときは、本当に集中しなければ」と気を引き締めた。

フランスはポグバ、カンテ、ベルギーはウィツェル、フェライニといった守備的MFが、奪った球をいかに素早く前線に送れるかも鍵だろう。また、両チームとも長身選手をそろえており、セットプレーの空中戦も大きな見どころとなる。

ブラジルのオウンゴールで先制して喜ぶルカク(中央上)らベルギーの選手たち(6日)=宇那木健一撮影

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