エースを止めろ!H組は点取り屋擁する3チーム

【モスクワ=風間徹也】サッカーの2018年ワールドカップ(W杯)ロシア大会の組み合わせ抽選会が1日、モスクワのクレムリンで開かれ、日本(世界ランキング55位)はグループリーグH組で、ポーランド(7位)、コロンビア(13位)、セネガル(23位)との対戦が決まった。初戦は来年6月19日、コロンビアとサランスクで当たり、24日にセネガルとエカテリンブルクで、28日にポーランドとボルゴグラードで、それぞれ対戦。大会には予選突破の31チームと開催国ロシアが出場。6月14日に開幕、7月15日の決勝まで11都市12会場で行われる。

H組に決まった日本は、いずれも強力な点取り屋を擁する3チームとの対戦となった。ハリルホジッチ監督が植え付けてきた堅守速攻で相手エースを封じられるかが、16強入りの成否を左右しそうだ。

初戦でぶつかるコロンビアは、前回ブラジル大会で得点王(6得点)に輝き、初の8強に導いたロドリゲス(独バイエルン・ミュンヘン)が今も軸。南米予選でもチーム最多6得点と引っ張っている。負傷で前回大会に出られなかった国民的ヒーローのファルカオも健在だ。

ロドリゲスとバイエルンで同僚なのが、ポーランドのエース、レバンドフスキ。両足でも頭でもゴールを奪える万能型で、代表を3大会ぶりのW杯に導いた。ハリルホジッチ監督は「世界有数の選手。ポーランドは彼に大きく左右される」と、抑え込みたい考えだ。

そしてセネガルには、リバプール(イングランド)の中心選手で、スピードや突破力のあるマネ。アフリカ勢特有の身体能力の高さは、日本が苦手とする脅威の一つでもある。

日本が11月にブラジル、ベルギーと対戦した欧州遠征では、格上相手に萎縮(いしゅく)したり、わずかな守備の綻びでゴールを奪われたりと未熟さを見せた。W杯で激突する3チームは、わずかな隙も逃さないだろう。そうした決定力の差に、日本は何度も苦杯をなめてきた。

ハリルホジッチ監督は、名のある一流選手だけでなく、コロンビアの激しさや、ポーランドのパスをつなぐ技術、セネガルのパワーやスピードといった特徴の違いも警戒する。「タイプの異なるサッカーに対し、準備しなければ」。どんな策で対抗するか。相手を調べ上げ、作戦を練っていく戦術家の腕の見せどころでもある。(モスクワ 青柳庸介)

 

◆前回得点王 ロドリゲス

■コロンビア、さらに上へ

南米予選は4位で通過。不動のエース・ロドリゲスのほかにも、クアドラド(ユベントス)、サパタ(ACミラン)ら欧州でプレーする選手も多く、グループリーグで同組となった日本に4―1で完勝するなど過去最高の8強に進出した前回ブラジル大会以上の順位を狙う。指揮を執るのも前回大会に続き、アルゼンチン出身のペケルマン監督だ。日本との通算対戦成績は、2勝1引き分け。

◆スピード、突破力 マネ

■セネガル、光る堅守

W杯初出場は、2002年日韓大会。開幕戦で前大会王者のフランスから金星を挙げると、勢いに乗って8強入りを果たした。この大会で主将を務めたシセが現在の代表チームを率いており、ブルキナファソや南アフリカと同じ組になった今回のアフリカ最終予選は、4勝2分けの無敗で突破した。計6試合で3失点と守備の堅さも光る。日本は過去3度対戦し、1分け2敗と勝利したことがない。

◆万能 レバンドフスキ

■ポーランド、勢い乗る古豪

1974、82年のW杯で3位に入った古豪は、2013年に就任したナバウカ監督のもと、16年欧州選手権で過去最高の8強入りした勢いをそのままに、W杯欧州予選E組を1位で通過した。世界ランク7位はその力の表れ。大黒柱のレバンドフスキだけでなく、GK、センターバックの陣容も充実しており、攻撃一辺倒のチームではない。日本とは1996、2002年に対戦し、日本が2勝している。

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