乱れる長谷部~ウクライナに鋭く寄せられミス連発

ウクライナ戦でミスが目立った長谷部=宇那木健一撮影

サッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会に向け、ベルギー遠征中の日本代表は27日、1―2でウクライナ代表との国際親善試合に敗れ、1分け1敗で遠征を終えた。世界ランキング35位のウクライナに、55位の日本は槙野の得点で追いついたが、69分に勝ち越された。日本の次戦は5月30日のガーナ戦(日産ス)。

 

日本 1(1―1 0―1)2 ウクライナ

【得点】(日)槙野(41分)(ウ)オウンゴール(21分)、カラバエフ(69分)

【交代】(日)小林悠(川崎)=56分杉本、久保(ヘント)=64分本田、中島(ポルティモネンセ)=79分柴崎、三竿健(鹿島)=81分長谷部、宇佐美(デュッセルドルフ)=87分原口

【警告】(日)原口、植田

日本が69分に許した決勝点。ゴール前に走り込んだウクライナ選手に対し、主将の長谷部ら3人がシュートを阻もうと体を投げ出したが、間を射抜かれた。「力のなさを全員が感じている」。長谷部はスコア以上の差を素直に認めた。何より、自分自身、ふがいなかった。

軽率なパスミスでピンチを招くシーンが目立った。ウクライナの寄せが鋭かったとはいえ、「やってはいけないようなミスをした」。主将の不安定さは、チームの勢いをそぐ格好になった。

守備的MFは1対1で球を奪う力や、パス1本で局面を動かす展開力、ゴール前に攻める走力、ミドルシュートなど多くを求められる。ただ34歳の長谷部は、何か一つ、突出した能力があるタイプではない。コンビを組む山口蛍は攻撃力が課題。終盤に長谷部と交代で出場した21歳の三竿健も、せっかくのシュートチャンスでパスを選ぶ場面もあり、強い印象を残せなかった。

アジア最終予選で活躍した21歳のMF井手口(クルトゥラル・レオネサ)は、スペイン2部リーグで出場機会が乏しく、今回は招集外。指揮官は、状況が変わらなければ井手口をW杯メンバーに呼ばない可能性も口にしている。ふがいなさをバネに第一線で戦ってきた長谷部は、「『この負けがあったから』と思えるようにしたい」。若手の底上げが少ない事情も、自分の使命も、よく理解している。(ベルギー・リエージュ 青柳庸介)

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