若手投入で終盤に決定機も~ウクライナ戦

 

前半、ドリブルで攻める柴崎=宇那木健一撮影

◇日本 1(1―1 0―1)2 ウクライナ
消極的なプレーに終始して引き分けたマリ戦から4日。選手の心に期するものがあったことは、プレーぶりから見て取れた。1分け1敗で勝てずに終わった遠征ではあるが、W杯につながる前向きな要素もあった。
例えばトップ下で先発した柴崎。縦横無尽に動いてボールを呼び込んで前を向き、守備でも、スペインで一回り大きくなった体を相手に激しく寄せた。41分には正確なFKを槙野の頭に合わせて同点アシスト。マリと引き分けてチーム戦術の不徹底を嘆く言葉も選手から漏れる中、「もっと個人の質にフォーカスするべきだ。周りに原因を求めすぎかなと思う」と話した25歳は、1対1の戦いで簡単には譲らないという姿勢を見せた。
24歳の久保、23歳の中島といった若手を投入した終盤は、ダイナミックな展開から決定機が2度、3度と続いた。こぼれ球が日本に回ってくるようになったのも、出足の速さで上回ったから。W杯に出場しないとはいえ格上の相手と渡り合い、ハリルホジッチ監督は「限りなくドローに近い試合で、喜ぶべき部分があった」とした。
指揮官が掲げた「勝利のスパイラルを作りたい」という目的は達成できず、課題山積の状況も変わってはいない。それでも、「最後の局面は詰める必要があるが、いい時間帯もあった」と柴崎。W杯まで残り約2か月半。チャレンジする意欲さえあればチームは前進できる、とも感じさせた90分間だった。(ベルギー・リエージュ 岡田浩幸)

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