ハリル流に見切り 協会、速攻より「つなぎ」

最後の采配となったウクライナ戦、途中交代の本田と握手するハリルホジッチ監督

サッカー日本代表のハリルホジッチ監督の解任と、日本サッカー協会の技術委員長だった西野朗氏の監督就任が9日、発表された。ワールドカップ(W杯)ロシア大会まで2か月という時期の指揮官交代。ハリルホジッチ氏が掲げてきた、「デュエル」(球際での攻防)で負けず縦に速いサッカーというスタイルを貫くだけでは厳しい、という判断も要因となった。

2014年W杯ブラジル大会でアルジェリアをグループリーグ突破に導き、決勝トーナメント1回戦でドイツを追いつめた手腕を買われて日本代表監督に就任したハリルホジッチ氏。だが日本代表は、昨年8月末にW杯出場権を獲得した後は低調な試合が続いた。

国内組で臨んだ昨年12月のE―1選手権で韓国に1―4で敗れた当時を振り返り、日本協会の田嶋会長は「誰が次に(代表監督を)やったらいいか議論し、継続という結論を得た」と明かした。しかし、今年3月のベルギー遠征でも上向かず、監督交代に踏み切った。

田嶋会長は「やろうとしていた速いサッカーが必要なのは分かるが、それができるかどうかしっかり分析したい」とし、目指すべき<日本らしいサッカー>を「しっかりボールをつなぐサッカー」と定義。ハリルホジッチ氏を補佐してきたコーチのジャッキー・ボヌベー、フィジカルコーチのシリル・モワンヌ、GKコーチのエンベル・ルグシッチの3氏との契約も解除した。

新監督の西野氏は「本来であれば代表監督をサポートしていくポジションであり、技術委員長として責任を感じている。W杯に向けてサッカー界の力を結集していけるように、全身全霊で取り組んでいく」とコメント。田嶋会長は「スムーズに新体制をスタートさせることに全力を尽くしたい」と強調した。

◆選手ら 複雑な反応

ハリルホジッチ監督の下で日本代表としてプレーした選手らは様々な反応を見せた。DF長友(ガラタサライ)はツイッターで、「W杯へ導いてくれたことに感謝します。なかなか結果が出ず、苦しい時期を過ごしたけど、日本サッカーのための尽力に対して敬意を表します」とつづった。

C大阪のFW杉本は大阪市内で、「代表に最初に選んでくれたという意味では感謝している。結果の世界なので仕方ない」と神妙な表情を浮かべた。大阪府吹田市で取材に応じたG大阪のMF今野は「サッカーの世界ではこういうこともあり得る。W杯は迫っているし、前に進まないといけない」と語った。GK東口は「もう一度チームとしてまとまるしかない」と強調した。

 

◇日本代表の日程

4月12日 西野監督就任記者会見

5月下旬 国内合宿

30日 ガーナ戦(日産ス)

31日 W杯メンバー発表予定

6月上旬 オーストリア合宿

8日 スイス戦(スイス)

12日 パラグアイ戦(オーストリア)

14日 W杯ロシア大会開幕

19日 コロンビア戦(サランスク)

24日 セネガル戦(エカテリンブルク)

28日 ポーランド戦(ボルゴグラード)

※日付は現地時間

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