西野JAPAN「化学反応を」~選手の持ち味重視

記者会見を終え、日本サッカー協会の田嶋幸三会長(左)と握手する西野朗氏=三浦邦彦撮影

サッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会が約2か月後に迫る中、日本代表の新監督に就任した西野朗氏(63)は12日、「選手のプレーが素直に出れば、融合し、結束してプラスアルファの力が出る」と、都内で開いた就任記者会見で唱えた。7日付で解任されたハリルホジッチ前監督の体制では、監督の理想と選手の力量や意識とのズレがチームの成長を滞らせたと分析。選手の持ち味を引き出す采配へと転換する。

日本サッカー協会の技術委員長からの転身となった西野氏は「1対1の強さ、縦に攻撃する推進力などを求める監督のスタイルは、間違いなく日本に必要なこと」と、前任者の仕事を評価した一方、「構築してきた日本のフットボールはある。規律や組織で結束する強さ、化学反応をベースにしたい」とイメージを描いた。

6月14日のW杯開幕まで、すでに組まれている強化試合は3試合。練習試合などを追加したい考えを示し、「所属クラブでプレーしている以上のものが代表では出るはず。そういうものをストレートに出せる状況を作りたい」と語った。

14日からのJ1次節で監督としての視察を始め、海外組の視察も望む。前体制が国内外の100人近い選手をリスト化してパフォーマンスを継続評価していた「ラージリスト(大枠)」を引き継ぎ、W杯メンバーの選考を進める。グループリーグで対戦する3チームの分析も「(前体制から)蓄積はあり、間違いなくベースになる」とした。

5月中旬に合宿メンバーを発表、30日のガーナ戦後にW杯登録23人を絞り込む2段階発表の方針も踏襲する構えだ。20日でJ1が中断となった後、一定の休養期間を設けてから合宿を本格化させる意向も明かした。

 

日本サッカー協会・田嶋幸三会長「日本サッカー界が蓄積してきた全ての英知を結集し、オールジャパンの態勢で日本代表チームをサポートしていきたい」

 

◇にしの・あきら さいたま市出身。攻撃的MFとして早大時代に日本代表に選出され、12試合出場1得点。日本リーグの日立製作所(現J1柏)でも活躍した。指導者としては1996年アトランタ五輪で日本代表監督を務め、2勝1敗ながらグループリーグで敗退した。Jリーグでは柏、G大阪、神戸、名古屋の監督を歴任し、J1計270勝は最多記録。10季指揮したG大阪ではJ1や天皇杯などのタイトルを獲得し、2008年にはアジアチャンピオンズリーグを制した。16年から日本協会技術委員長。63歳。

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