功労者も落選 ハリル監督「浅野、井手口は、私にとっては悲しい出来事」

日本サッカー協会は15日、ワールドカップ(W杯)ロシア大会(6月開幕)に向けた欧州遠征の日本代表メンバー26人を発表した。

ハリルホジッチ監督は、本田圭佑(パチューカ)、宇佐美貴史(デュッセルドルフ)を代表復帰させた一方で、W杯アジア最終予選の豪州戦でゴールを決めた浅野拓磨(シュツットガルト)、井手口陽介(クルトゥラル・レオネッサ)をメンバーから外した。

ワールドカップアジア最終予選でゴールを決める浅野拓磨(2017年8月31日撮影)

代表から外れた2人について、ハリル監督は「プレーの機会を失った選手もいる。浅野、井手口は(クラブで出場機会が少なく)、私にとっては悲しい出来事だ。(最終予選の)オーストラリア戦でヒーローだった2人だが、この状況が続けば本大会も入らないと思う。そういう選手にも、トップパフォーマンスに戻ってほしいというメッセージでもある」と話した。

ハリル監督の主なコメントは以下の通り。

「ワールドカップ本大会の相手の分析をした。3チームとも異なったチームだ。アフリカパワーを押し出すセネガル、東ヨーロッパ色のポーランド。それぞれの試合でちがった戦術を用意しなければならない」

「できるだけ良い選手を選ぼうといる気持ちでいる。本大会はいろいろなことが起きると思う。常に下馬評通りの結果にはならない。ただ、相手がプレゼントをしてくれると期待してはいけない。我々がチャンスをつかみに行く」

「本大会まで5試合ある。対戦相手はグループリーグで戦うチームに似ている。マリはセネガルに、ウクライナはポーランドに似ている」

「本大会前の2~3週間の準備で終わりではなく、直近の6か月が大事。パフォーマンスを保って、ハイペースのリズムを守って、高いレベルの試合を継続するのが大切。ロシアでは、日本代表はかなり速く、たくさん走ることが求められる。リズムの変化も求められる」

ワールドカップ(W杯)ロシア大会(6月開幕)に向けた欧州遠征の日本代表メンバー26人が発表された。会見に臨んだハリルホジッチ監督は、代表に復帰させた本田圭佑について、「このチャンスをつかんでほしい」と話した。

主な一問一答は以下の通り。

――本田と中島への期待は?

良いプレーをしてほしいと思うが、得点をとるということ。FWは守備の役割も大事だが、まずは点を取る、取らせること。足元にもらうのではなく、やはり背後に行ってもらわなければならない。2人にはそういったことを要求したい。中島は1対1で抜ける。このようなプレーを日本の選手は出せないから、大事な選手になると思う。

――W杯の代表選手23人はどこを重視する?

まずは「点を取る、取らせる」ことが基準。この前の最後に宇佐美、大迫も点を取った。

得点を取る選手は大事だが、1年前によかった選手をずっと信頼はしない。現在いい選手を呼ぶ。この合宿では乾のかわりに3人呼んだが、乾も候補にいる。

――浅野、井手口について。(最終予選の)豪州戦では歴史的なプレーをしたと思うが

最終予選で重要な役割を果たしたが、今はどうか?現在に何をもたらすかだ。

もちろんわたしも間違えることがある。たとえば中島はA代表をパフォーマンスでぬけるかまだわからない。個人で打開できる選手は必要。バルセロナでメッシがいなければ、あの結果を出せるか。一人で何か打開できる選手を探していく。対戦国はそういった選手をもっている。

コロンビアのロドリゲス、ポーランドはレバンドフスキ、ミリック。セネガルはマネという選手がいる。チャンピオンズリーグで3点とった。そういった選手が日本にも必要だ。

テストして、探していかないといけない。

――岡崎を選ばなかった。

今回は小林、大迫、杉本を選んだ。岡崎選手とは違うクオリティーを持った選手たちで、より得点を取る選手だ。岡崎のレスターでの役割は日本代表とはまったくちがう。それで、私はこういうチョイスをした。

――長谷部はセンターバックを実戦で試すという意味もあるのか?

所属クラブでは中盤と後ろもやっているが、日本代表では絶対的な中盤の役割を担っている。グランドの外でも大事で、彼の存在が必要だ。残念なのは、長谷部に変わる存在の今野が、けがをしてしまったこと。

――中島以外に試したい選手はいるか?

海外組、国内組を合わせた大きなリストを作っている。最後の1か月でいきなり(新メンバーが)見つかることはないが、まだ(新しい選手を)発掘したい。

中島については、彼の試合を見て、リオ五輪での情報ももらった。彼は素晴らしいプレーすることもあれば、まったく存在が消えることもある。最後の最後で資格があれば、23人のメンバー(W杯代表)に入れてもいい。

まだまだ最終的なリストは作れない。

――W杯代表の23人の発表はいつになるか?

ヨーロッパに行く直前、おそらくガーナ戦が終わった翌日の31日になると思う。その時によかった選手を選ぶ。

我々はアジア最終予選を突破したので、誇りを持って、日本のサッカーをしっかり見せる。それが(日本サッカーの姿を伝える)「ショーウィンドウ」として、世界に発信されるからだ。

そういったことをサポーターや国民が期待している。できることを全部やる。狂ったようにトレーニングしていく。成功するかは誰にもわからない。

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